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2017年春

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12年前、上京1年目らしいドキドキとわくわくを持って見上げた桜並木の光景を、強い意思を持って毎年確認しに来ている。昨日もまた、駅からみんなとの花見に合流するほんの数分間、ああまた春が来たんだと、花見独特の安っぽくて平和で平等な光景に浮かれてしまって、今年もまた頑張るぞとか、そういうどうしようもないことを考えた。あと少し振り返るに最近は、目の前に来たものを必死に打ち返したり、じっくり味わったり、そういうことが増えてあまり迷いがない幸いにも。インドや福島を訪れる中で、世の中や世界が広すぎることを目の当たりにして、わかったような口はきけないな何事にもという気持ち。探求したいことがある幸せと、何らか形にしていきたいなという焦り。

インド帰国メモ

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村の暮らしにはリアリティがあった。向こうにいるときはあまり意識していなかったけど、東京に戻って、街なかでかオフィスでか「ああ白々しいものばかりだな」とふいに気づき、頭から離れない。太陽の熱、木漏れ日、鼻歌。本当にそこにあるものごとだけに触れていたいよ。

金柑

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大事なことがあったので、書き留めておきたい。

小さい頃、祖母の家で食べた金柑の砂糖煮を思い出して、煮てみた(祖母の家には金柑の木があった)それを小さな瓶に分けて、祖父母に届けた(東京に来てた父に託して)

近所に住んでる方の、金柑を煮てくれた母方の祖母からは「おばあちゃんも数年ぶりに煮てみました。さあ〜味比べ。でもレシピが同じだから!?」というメールが届いた。父方の祖母は、年に1回あるかないかの電話をくれ「もったいないので、2日に1個食べてます。ふふふ」と言った。 

どこかに行ったときのお土産はいつだって届けていたはずなのに、これまでにない喜び方をしてもらって少し驚いている。金柑を煮た、その小さなお裾分けで、こんなにも幸せなやりとりができるとは思っていなかった。

やっぱり誰かが自分の手で作ったモノの力は大きい。あと何回、金柑の季節を一緒に迎えられるかわからないけれど、私はこれを毎年の仕事としようと思った。

生きのびるためのお直し

アポロ13号は、宇宙に飛び出して故障しました。いまみなさんが置かれている社会状況と同じように、故障したのです。(中略)それをこの宇宙飛行士たちは、ハイテクではなくガムテープとかセロテープみたいなもの、それから薬箱にあるような道具で宇宙船を直して地球に帰ってきたのです。(中略)『手仕事をする人』は、ハンドメイドとかそれだけを言っているのではない。情報というものをベースにして、やはり人間の尊厳というものは手で作る、手で修繕することでしかありえない。そのことを、この事件は世界モデルとしてよく示しています。」

 

ベトナムホーチミンに行ったとき、四つ辻で自転車やオートバイを分解して修理する人たちがたくさんいました。おそらく、みなさんはいま、現実には自転車さえも修理できないでしょう。(中略)電気洗濯機もテレビも、故障したら買い換えるしかない。我々は修理ができないものを使わされている。我々は修理できない人種に退行しているのです。これは用心しないといけない。典型的な大量生産、大量消費の自閉サイクルに入り込んでいることを自覚しなければならない。」

 

石山修武『生きのびるための建築』2010年

今和次郎 路傍採集メモ

「都会の人は植木鉢にでなければ草や木を植えることを知らない。そんな不便な考えの下に、都会の人たちは宇宙から遠ざかった国に住んでいるんだと考えさせられる」

大玉村1月メモ

ぽつりぽつりと互いへの感謝を口にする、新年らしい会だった。ありがたいことばかりだ。季節が一巡して、見通しのようなものがようやく立てられるようになってきた。今年は外との対話で作られるものやことにも期待したい。

  

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真木テキスタイル遠足メモ

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地べたに敷かれたラグがいいねと、その場にいた3人が各々感じ入っていたのが少しよかった。似た感性や思考性のある友人を持つことでの充足感が最近少しある。

素材全般とくに布は国ごとの利用法に割と差異があるように思うので注目したい。床に敷いた一枚で招き入れられている感がとてもあった。あとこの素朴な稗入りチャパティの美味さ。