飛行機

滑走路に並んだ飛行機
雲を抜けて上昇する飛行機
東京湾に浮かぶ無数のタンカー
ど肝を抜く黒富士
画面一杯埋め尽くされた様な山脈
パッチワークみたいな田んぼ
人工的でグロテスクなビニールハウス
京都と大阪の境界線
街中へのダイブのような着陸

エアラインに関係する仕事をしているんだからもっと飛行機に乗らなくちゃ、と意気込んで初めて羽田−伊丹で帰省した。国内線の飛行機って、こんなにくっきり日本列島見えるもんなの。学び多すぎ。いつから私はこんなに感動屋になったのか。それにしても阪急電車の超弱冷房なこと。団扇、扇子で扇ぐおっさんだらけ。エコお〜

今ここ

今ここ感があるっちゅうのは、何よりも大事かもしれんなとうすうす、実感伴って気づいてきた。今!ここ!

そんな今ここを閉じこめたくて、桜の塩漬けに挑戦。堤の八重桜を拾うのも、ザルいっぱいのそれを洗うのも、あまり他人とは共有しづらい今ここ私だけの遊びだった。できあがったそれはおむすびにして出かけたい。そう言えば、おむすびにも今ここ感ある。つまりそれは幸福。

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和田さんのお式前、ぼーっとセンチメンタルよお!卒業してからの方がすっかり長くなったけど、おめでたいぐらいいつまでも大学同期がすきすぎ。年に数回みんなに会う度に、脳内タイムスリップしていつまでも甘く苦くて愛しい記憶に満たされる。贅沢な麻薬だ〜

銀座線の朝はインバウンド旅行者がすこぶる多い。特に浅草ー上野間。

今さっき、天真爛漫に車内を駆け回る2歳ぐらいの女の子を微笑ましく眺めていた。その子が車両間の扉を開けて出て行きそうだったので制したら、抱きついて膝の上にのぼってきた。ほんの1分ぐらい。余韻で動揺してる。一瞬で人を信頼する力、全身の愛情表現、通じない言葉、屈託無い笑顔。

電源を入れられたような、時空を超えたような、ピシッと叩かれたような、目の覚める余韻。恋愛のそれに似た驚きと嬉しさ。

25歳の青年たちの最近どう?トーク聞きながら微睡むのよい。彼らは一見似てないタイプの二人だけどお互い思い合ってる感あるので、遠巻きにいて心地がよい。

もう25歳とまだ25歳の狭間で揺れながら気張り続ける彼らを間近にして、すっかり姉の心持ち。自戒の念も込めて、がんばれがんばれ。

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何ができるわけでもないが、今日の日を平々凡々と過ごしてしまった自分を悔いる。朝新聞各紙を並べて読んでみたとき、トイレにこもって数分twitterを眺めていたとき、あの頃毎日感じていた、悲しみや弱さに共感し、実態の見えない大きな何かに苛立ち、解決法など途方も見当たらない無力さに悲観する、そういう気持ちに襲われた。「世界を変える」が局所的に流行語になった翌年。世界は変えなければならないと本当に思っていたし、「変える」という抽象的で根本的なことが、革命や戦争などなしにいつかふいに成し遂げられると薄らぼんやりと思っていた。まして未曾有の大震災、さぞかし色んなことが、ガラッと大きく「変わる」んだと思っていた。これは悲観や諦めの言葉ではない。