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祭のあとの

祭のあとの虚無感が私はどうも耐えられず、祭は準備だ打ち上げだと、もしかしたらそう言い訳をしてきたのかもしれない。

祭によって、場所にエネルギーを貯めるんだと言う人と出会った。「幻のように何かがその場所に一時だけ立ち現れるだけで人はワアっと驚き心動かされるものである」とも彼は言った。 

祭好きを自負してきた自分が、その本質を全く理解していなかったと指摘をされたような、見透かされたような。見透かされたのは、目的をすっ飛ばす癖、未来を描く力が足りない様。私は時間を捉まえる感覚がどうにも狂っている。 

閑話休題。今年の祭でわかったことがある。祭とは、当日が来て、そこに人が方々から集うことそのものに、力があること。その力は決して、準備をした人だけでなく、出店をした人だけでなく、人だけでなく、場にこそ宿って。

祭のあとの虚無感、つまり祭を経た場所のもの淋しさは、幻との対峙でしかあり得ない。摩訶不思議な幻が力が確かにそこにあったこと。その場所には、その強力な祭を包む力があること。すべての人の意識の奥に刻み込まれて、あの場所にも新しいエネルギーが宿ったことを願う。