目が覚めて、起きたいと無意識に強く思って、意識を起こして、ゴロゴロする朝だった。時計を気にしながら、シャワーを浴びて、昨晩の鍋の残りの雑炊を食べて、またゴロゴロしていたら昼だった。

ご機嫌で居続けることは難しい。そう思い知ったのは、遠くない昔。一日でも長く、一瞬でも多く、ご機嫌でいるために頭と感覚をフル稼働させているような、ただただ、大きく揺れる波に身を任せているような朝だった。