39アートin向島2017 / SANTEN 出展ふりかえり

企画に対する振り返り

初参加ということもあり、色んな方から温かく迎え入れられたという感。ありがたい。当初、バックグラウンドもない芸術活動へ一人で参加する自信さすがなく、色んなメンバーの混合体として「SANTEN」を企画したが、詰め込みすぎた反省も。アート鑑賞者の心持ちのようなものが、お祭りや店舗の来場者のそれとはほとんど全く異質であることを漸く認識した。もっと余白をつくる、委ねる、売り買い以外のコミュニケーションの可能性を探る。アートプロジェクトの場だからこそ出来た実験が他にも数多くあっただろうことが少し悔やまれる。「靴下繕い」や「歓藍社(福島での藍染プロジェクト)」、「お直し」について今後も何らか“発表”していきたいと改めて考える機会になる。

 

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建築家の岡啓輔氏登場で、服と建築と作ることと売ること、捨てないこと談義。SANTENは、普段しないような話しばかりが口をつく、不思議な歪みのある場な気がしてきた。岡さん遥々ありがとうございました! #keisukeoka #santen #39アートin向島

 

39アートin向島2017全体に対する振り返り

印象的だったのは、39アート来場者の特徴。向島の近隣住民、もしくは遥々向島までやってきて鑑賞ツアーを楽しんでいる人たちには、向島が持つ地域性やそこで起こる文化活動のバックグラウンドをよく理解し、このエリアで活動する人の創意工夫や、鶴見俊輔の言うような生活からはみ出た限界芸術を楽しむ余裕を持ち合わせてやって来ているという、とてもありがたい傾向が見られた。

 

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来場者の声

2週目の週末から石を並べた。たくさん石好きが来場し、世の中に隠れ石好きが多いことを知る。「小学生の時には既に石を拾い始めていた」「私は原石派だ」「新潟に石ころ聖地糸魚川がある」「カイヨワは読んだ方がいい」「(鞄から持ち歩いている石を取り出して)ぜひお見せしたい石がある」など、予想していなかったそれぞれの石論が飛び出し、なんとも牧歌的で幸せな午後の風景。